今日はヨガ前後の食事についてお話ししようと思います。
私は大学で栄養士の免許を取得しましたが、最近SNSなどで食に関する誤った情報が散らばっているのを見ると不安になります。
ヨガの練習前や後にプロテインをガブ飲みする人。
ヨガ練習前にフルーツしか食べない人。
人それぞれ価値観も知識も違うのでしょうがないとは思いますが、今日は栄養士の目線からヨガ前後の食事について考えてみようと思います。
必ず○○を持ち歩こう
多くのヨギー が持ち歩いているもの。
それはなんでしょう??
答えはお水。
ヨガは練習時間が長ければ長いほど、ポーズのキープ時間が長ければ長いほど筋肉を使う時間が長くなるので自然と代謝もあがります。
「汗をかいていないから大丈夫!」と油断してはいけません。
特にヨガの場合は表面上の汗(目に見える汗)よりも内臓を温める動きが多いため、自分たちが思っている以上に水分を奪われていることが多いのです。
私は普段あまりお水を飲まないタイプでしたが(味のないものを飲むのが苦痛なタイプの人間です笑)、ヨガを毎日行うようになってから代謝があがりやすくなり自然とお水を飲む機会が増えました。
水分を定期的に摂取しない人にとっては苦痛かもしれませんが、ヨガの前後やヨガの最中は積極的に水分をとってみましょう。
だからと言ってモデルさんたちのように一日2L〜3L飲まなくても全然大丈夫です。
まずは喉の渇きを感じることが出来る様に、自分自身に意識を向けることから始めてみましょう。
これもヨガの練習の一環かも・・!
プロテインの過剰摂取に要注意!
よくヨガの練習前後に見るのがプロテインを摂っている方。
ヨガの種類によってはアクティブに体を動かすタイプもあるのでプロテインを飲みたくなる気持ちもなんとなくわかります。
でもね、基本的に一般人の運動レベルだったらプロテインは不必要。
と言うのが現実です。
栄養士として栄養相談した時も、よっぽどエネルギー消費量の多い運動をしていない限りプロテインの摂取はオススメしませんでした。
これを言ったらプロテイン飲料を発売する会社に怒られてしまいそうですが、必要以上のタンパク質の摂取は結果的に太ることにつながります。
これはタンパク質の性質上、「体内に留めておけない」ことが原因となっています。
炭水化物(糖質)は血中にある程度ため込むことができます。
しかし、タンパク質はその物質構造上、長く体内にプールしておくことができないのです。
では必要以上に摂取した炭水化物はどうなるのか?
皆さんが忌み嫌っている脂肪になってしまうのです・・残念ながら。
また、過剰なタンパク質の摂取はタンパク質の分解を担当している腎臓にも大きな負担をかけることになるので体調が悪くなる場合も考えられます。
よく「プロテインを飲み始めて痩せた!」と言う話を聞きますが、それは単純に
タンパク質の分解にエネルギーを使いすぎているから。
です。
痩せたからオールオッケー!かもしれませんが、健康的な痩せ方とは言えませんよね。
ヨガの消費カロリーはそこまで高くありません。
良かれと思ってプロテインを飲んでも無駄に終わってしまう可能性の方が高いので、プロテインを気軽に摂取するのはオススメできません。
【まとめ】ヨガ前後の食事のポイント
上記2点を押さえた上で、私のオススメするヨガ前後の食事ポイントについてお伝えしますね。
- 水分を適度に補給する
- 糖質・脂質・タンパク質をバランスよく取れる食事をとる(例:惣菜パン・ささみサラダ)
- 水分を適度に補給する
- 練習直後は少量の糖質を補給する(ドライフルーツ2~3粒でOK)
- その後、糖質・脂質・タンパク質をバランスよく取れる食事をとる(例:惣菜パン・ささみサラダ)
どちらにも共通しているのは「水分の補給」ですが、ヨガ後の食事に「少量の糖質補給」を付け加えました。
これによって、ヨガの練習で傷ついた筋グリコーゲンの回復を促し、筋タンパク質の分解を抑制する効果を得られます。
「少量の糖質補給」でワンクッション置くことによって、疲弊した体が筋肉を分解しようとする行為を止めることができます。
ぜひ自分の体を労る食事をしてあげてください^^
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